新築と中古物件リフォーム、どちらがお得?
近年、新築の購買層であった20〜40代の方でも、中古物件を購入しリフォームされるケースが増えています。空き家の増加に伴い、新築よりもコストが抑えられるリフォームを売りにする会社が増えてきたのが大きな要因です。しかし、住宅性能を基準に考えると、コストが相殺されてしまうケースもあるため注意が必要です。
なぜ、コストが抑えられるのか?
中古物件のリフォームでコストが抑えられる理由は、既存の建築材料をそのまま活かし、一部だけ手を加えるからです。しかし、手を加えないところは建築された時代の標準仕様になっています。
具体的には、断熱材や耐震、窓の性能等です。窓に関しては小さな手間とコストで交換することができますが、壁の中の断熱材や耐震性などは建築された時代の標準仕様から上げることが難しいです。
もちろん不可能ではありません。しかし、断熱材や耐震等まで性能アップを図るなら、柱以外をフルリフォームする規模になり、新築と変わらない金額になるか、住宅の大きさ次第では新築以上になってしまいます。
新築と同程度の性能を求める場合は、コストが変わらない
中古物件のリフォームを検討される方で、性能はそこまで必要ないというケースももちろんあります。そういった場合は、新築よりも総コストが低くなります。しかし、性能を求める場合はリフォームより新築で建ててしまった方が良いケースがあるのも事実です。
良し悪しの問題ではなく、住宅を購入される人が何を求めるかによって、その人にとっての正解が変わるということですね。
デザインと性能のバランスを共有する
デザインだけを考えるなら、中古物件をお手頃価格で住宅を購入してリフォームするというのは最善の選択です。しかし、そこにどの程度の住宅性能を求めるかは、住宅を購入されるご家族の方ともしっかりと話合い、リフォームを依頼する担当者さんにも事前に相談しておきましょう。
2000年以降の住宅であれば窓だけの交換である程度断熱効果は出るので、窓だけの交換で十分なのか、それ以上を求めるのかでリフォームのコストも変わってきます。
どの程度の住宅性能を求めるのかを考えておくとトラブルも回避できますので、納得できる選択ができるようしっかり事前に検討してみくださいね。
こちらは実際に中古物件をリフォームする際の注意点をご紹介しています。併せてご覧ください。
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