断熱リフォームのポイントは窓
中古戸建てを購入された際は、壁紙や水回りなどをリフォームされるケースが多いですが、断熱リフォームはそこまで一般的ではありません。ですが、手っ取り早く高い断熱効果が得られる場所があります。それが窓です。
この記事では、なぜ窓のリフォームで高い断熱効果を得られるのかをご紹介したいと思います。
住宅の熱の出入りは、20〜50%が窓
窓のメーカーさんの資料でよく見るのは、冬は50%、夏は70%の熱量が窓から出入りしますというもの。この割合は少々都合のいい条件での数字ですが、確かに築年数が長いお家の場合は50%近くまで熱量が奪われます。
築年数が浅い住宅でも20%前後は窓から熱が出入りするので、断熱のポイントは窓と言っても大げさではないのは確かです。
窓枠がアルミ、ガラスは1枚ならリフォームを推奨
築20年を過ぎている住宅では、窓枠がアルミ素材・ガラスが1枚という窓を採用されているケースが多いですが、この条件が窓の断熱性能で1番悪くなります。
アルミ素材は熱を通しやすく、冬はキンキンに冷え、夏は熱くなります。そこで、窓枠の外側を樹脂素材にすることで外の熱を室内に伝わりにくくし、断熱性能を上げます。
ガラスも、1枚よりも2枚採用し、間に空気層を設けることで外の暑さ・寒さを伝えにくくします。こういった窓のリフォームを行うだけでも、夏・冬の冷暖房効果が上がり快適さを実感できるようになります。
家全体の窓をリフォームする場合はおよそ100〜150万前後かかりますが、近年は中古戸建の断熱リフォームに対して国から約50%の補助金が出る“先進的窓リノベ2024事業”などもあるので、そういった補助金を上手く活用できるとコストを大幅にカットできますね。
断熱リフォームをするなら窓を中心に
断熱リフォームをする際、もし壁・床・天井に断熱材を入れる場合は大掛かりな工事になります。壁や床を全部剥がさないといけないからです。
一方、窓だけならそこまで大掛かりな工事にはならないため、リフォームがしやすいです。既存の窓はそのままに、枠内に内窓を設ける断熱リフォームなら半日で終わります。
補助金を上手く使えるタイミングなら、ぜひ窓のリフォームをご検討ください。
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